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Unknown Pleasures / Joy Division

by fuzz - 6月 3rd, 2013.
Filed under: CDアルバム.

今回は初めてCDの紹介をしたいと思います。毎回エフェクターだけじゃちょっと飽きるので間を挟んでという意気込みですね(笑)

記念すべきCDレビュー第一号はJoy DivisionのUnknown Pleasuresです。Joy Divisionといえば、Love will tear us apartやTransmissionなどの曲が有名ですが、アルバムとしてはこれが一番好きですね。アルバム全体が陰鬱な要素でまとまっており、ボーカルのイアンカーティスの歌声がそのダークな世界観をさらに深みへと沈めているといった感じでしょうか。大学入りたての頃に聴いた時は、こんな暗くて悲観的なバンドが他にあるのかと思い衝撃を受けたのを今でも覚えています。当時は一度聴くだけではあまり良さは分からず、それほど良い音楽では無いと思っていましたが、何回も聴くにつれてはまってしまい、今では電車の中でよく聴いているアルバムでかなり気にいってます。ジャンルとしてはポストパンクですが、おそらくこれほど暗いポストパンクは無いと確信してます。

 

1. Disorder

Joy Divisionを知るきっかけとなった曲で、このアルバムでは明るめの曲かと思います。この曲だけは一度聴いて好きになりましたね。極端なアップダウンのあるベースラインとギターとの絡みが疾走感を生み出しており、はまると病みつきになります。また、なんとなく宇宙を連想をさせるようなメロディで夜の帰りに星を見ながら聴くとロマンチックな気分になれます。多分宇宙というのはYou tubeにあげられている、映像つきの動画を見たからかもしれませんね。全体的に単調なメロディラインですが個人的には天才的な名曲だと思ってます。

2. Day Of The Loads

1曲目のDisorderとは裏腹に、非常に重く音圧のあるナンバーとなってます。イアンカーティスの低音ボイスもあってか、余計に重く聞こえますね。曲自体は単調なのですが、最後でイアンカーティスのボーカルが爆発し、ギターの音が力強く鳴り響きます。前半はそれまでの溜めですかね。とにかく爆発するところは聴いててすごく気持ちいいです。

3. Candidate

このアルバムの中でもかなり暗い部類に入るのではないでしょうか。不意に始まり、不意に終わる。そんなナンバーです。ベースラインの暗さ、イアンの悲観的な歌声がひしひしと伝わってきますね。I tried to get to youと最後につぶやくように歌うのですが、その陰鬱な歌詞に、せつなさとやるせなさを感じてしまいます。

4. Insight

ミドルテンポで単調なナンバー。ときおり鳴るポンポンという音と、間奏のキュキュっというシンセの音は凄くクセになりますね。人の心の焦りと不安、陰鬱さをそのまま上手く表現しているなと感じました。

5. New Down Fades

この曲もなかなか暗いですね。重く沈むようなギターの歪み。それを深めるかのような低いベース音。悲しげなイアンの歌声から始まり、サビで虚しく響き消える。なんとも切なくなりますね。アントロのギターのリフも天才的ですね。こんなに曲を暗く美しく飾れるリフは他に聴いた事がありませんね。(笑)まさにこのアルバムをダークな世界観に染める中核となる曲かと思います。

6. She’s lost control

単調と言わざるをえないナンバーですが、その単調さが、焦りと不安をそそるようなメロディとなっています。She’s lost controlと何回も歌われているのですが、まさにメロディとあっています。個人的にはこのアルバムではかなり好きな曲ですね。

7. Shadowplay

ノリのよいテンポの曲で、間奏のギターのリフは非常にかっこ良いです。ドラムのリズムとイアンカーティスの歌声も攻撃的で好きですが、どこか切なさも感じられます。シンプルな構成ですが、メロディラインも逸脱で、Joy divisionの中ではかなりの名曲かと思います。

8. Wilderness

単調だが前のめりでクセのあるリズム。曲名にふさわしい感じがします。ベースラインも極端なアップダウンがあり気持ちいいですね。いつ聴いても頭の中で何回も再生されます。このアルバムの後半のアクセントとなっているナンバーとして聴くと非常に良い一曲です。

9. Interzone

おそらく、このアルバム、いや、Joy Divisionの中で一番ノリの良い曲じゃないでしょうか。今までの曲調から、これJoy Divisionか?と思うほど熱狂的で、2人のボーカルが錯綜するところも非常にスリリングです。レトロな感じのギターの歪みも良いですね。

10. I remenber nothing

このアルバムで最強に暗い曲。陰鬱さそのものを歌っているような歌詞、メロディラインがあるかどうかも分からないようなベースとギターの挿入、どこまでも深く沈むようなイアンカーティスの歌声。その全てが合わさって、よりいっそうダークな世界を作っています。また、終わったときのなんともいえない虚しさがすごいです。この曲だけは夜に聴くのはNGですね。本当にひきこまれそうになります。(笑)

 

イアンカーティスの陰鬱な感情がそのまま濃縮された一枚ですね。ただそこに難解なアートも感じることができ、1970年代の名盤と言われても納得できます。ただ、全体的に暗く単調で、初めて聴く方はあまり良いと思わない気がしますが、そういう方は何回か聴いて下さい。たちまちこの暗さが癖になってきます。(笑)

 

2 Responses to Unknown Pleasures / Joy Division

  1. That kind of thiinkng shows you’re an expert

  2. AFAIC that’s the best anewsr so far!

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